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夏休みタイトル15




その寝室は唯ならぬ雰囲気に包まれていた。
荒々しい熱気が籠り、付けっぱなしの扇風機は貪よりと重い熱風を無意味に循環させているだけだった。

セックスというものを雑誌でしか見た事がなかった僕は、今、目の前で繰り広げられている『動くセックス』を、ふとプロレスのようだと思った。
裸で縺れ合いながら髪を乱し、ダラダラと汗を流し、ハァハァと荒い息を吐く。
倒したり倒されたりしながら互いに何度もひっくり返り、そのうちどちらかが獣のような奇声を発してはギブアップの様相を見せる。
そのままグタッと倒れた相手を再び揺り起こし、更に新たなる技を仕掛けては、再び二回戦が始まる。
そう、それはまさしくプロレスだった。
エロ本ではその臨場感が伝わらなかったが、本物のセックスというのはリングの上で闘志を燃やす猪木さながら、実に凄まじい迫力なのだ。

ただ、プロレスと違う所は、互いに性器を剥き出しにしているという点だった。
しかも対戦は男と女。
上半身だけ見れば、それはまさに男と女のプロレスだが、しかし下半身はプロレスではなくグロテスクだった。

おっちゃんは、寝転ばせたおばさんを横に向かせた。
おばさんの水風船のような乳がポッテリと垂れていた。
そんなおばさんの背後からハァハァと抱きついたおっちゃんは、おばさんの左足を左腕に抱え込んでは股を歪に開かせ、その股間に巨大なペニスをズボズボと刺しまくった。

僕の位置からその結合部分がまともに見えた。
毛もじゃらな穴の中に黒くて太い肉棒が出たり入ったりと繰り返し、それがピストンされる度に真っ白な汁が穴から溢れ、それが肛門へとタラタラと垂れていた。

「どうですか、十年ぶりのオマンコは、さぞかし気持ちいいでしょう」

おっちゃんはハァハァと荒い息を吐きながらおばさんの耳元に囁いた。
おばさんは、最初のうちはそんなおっちゃんの言葉を無視していたが、しかし、おっちゃんが腰の動きを早めながらそのタポタポの水風船乳を鷲掴みにすると、「凄い! 凄く気持ちいい!」などと叫んだ。
その乱れようは、いつものあの明るくて優しい夏目雅子のようなおばさんからは想像できず、僕はその生々しい叫び声に素直に恐怖を感じた。

しかし、本当の恐怖を感じているのは敏光だろう。
その頃おばさんは、おっちゃんの腰が激しくなる度に、何かしら言葉を発するようになっていた。
それは『お母さん』の口からは絶対に聞きたくはない卑猥な言葉ばかりで、それを強制的に聞かされている敏光にしたら、それは恐怖というよりも、もはや絶望に近いのではないかと、僕は敏光のその心境を察した。

「もっと! もっと擦って! 大っきなオチンチンでオマンコをいっぱいいっぱい擦って!」

そんな叫び声が響く中、僕はギュッと下唇を噛みながら敏光の肩に腕を回した。
ブルブルと震える敏光の肩が一瞬止まった。
頭から被るジャンパー越しに、敏光の耳元に、「修司の母ちゃんのケツの穴には梅干しみたいなイボがぶら下がってるらしいぜ」と囁いた。

いつもならギャハハハハハッと笑い出す敏光だったが、しかし全く無反応だった。
それでも僕はなんとか敏光を笑わせようと、更に耳元に囁いた。

「中野先生の出っ歯は遺伝らしいぞ。中野先生のお父さんも爺ちゃんもみんな出っ歯らしい。先祖は馬だってさ」

僕は自分で言ってて吹き出しそうになった。
しかし敏光はピクリとも動かない。
それなら、と思った僕はとっておきのネタを出す事にした。
それは、押入れの隅に転がっているビニール袋だった。
その中には、修司のお姉ちゃんのパンツが入っている。
ビニール袋の中からパンツを取り出した僕は、敏光が被るジャンパーをソッと捲り、敏光の目の前にパンツを広げた。

「コレ、修司の姉ちゃんのパンツだって。ほら、ココ、黄色いだろ。この日の修司んちの夕飯はカレーだったらしいよ」

パンツの黄ばみを見つめる敏光の頬が一瞬ピクッと緩んだ。
あと一息だと思った僕は「リンゴとハチミツがたっぷりなんだってさ」と敏光の耳元に囁いた。が、その瞬間、襖の向こうから今までにない叫び声が聞こえた。

「出るよ、出るよ、中に出していい」

「イグぅ! 私もイグぅ! 中に出して! いっぱい出して!」

瞬間、敏光と目が合った。
敏光は呆然としながら僕を見つめ、唇をブルブルと震わせた。
襖の向こうでおっちゃんとおばさんの叫び声が重なった。
敏光は僕の手から修司の姉ちゃんのパンツを奪い取ると、それをクンクンと嗅ぎながら「こりゃあウンチだ」と呟いた。
そう強がる敏光の目から大きな涙が溢れた。

(つづく)

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変態性欲者

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