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コブラ6




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 夕食が終わると、すぐにクスリを投与しなくてはならなかった。
 だから僕は、患者達が食事を終える前に、素早く患者達に投与する薬を分別しなければならない。
 患者達のクスリは、本棟から指示を受けた通りに投与しなくてはならなかった。しかし、その通りにしていては、この特Bの夜はまるでリオのカーニバルのように騒がしくなり、とてもじゃないがうるさくて敵わない。
 僕は、前園さんに教えて貰った通りに、患者達のクスリの中に睡眠剤をこっそりと忍ばせた。
 この睡眠剤は、精神病院が特別にこしらえた強力な睡眠剤で、普通の人が飲んだらマニグチュード7の大地震が来ても目を覚まさないという非常に危険なクスリだった。
 しかし、ここの患者は普通ではないため、こんな強力な睡眠剤でも効かないことがある。それは、日頃、強い神経系のクスリを服用しているためにクスリの免疫が出来てしまい、そんなキツい睡眠剤も効かなくなってしまっているのだ。

 僕はそんな危険な睡眠剤を、前園さんが指示した配分通りにそれぞれ分けて患者達の薬に混ぜた。
 ただし、四号室の茶髪患者のクスリにだけは、通常の倍の分量をサービスしてやったのだった。

 深夜2時。
 ノートパソコンでアダルトサイトを見ていた僕は、廊下に響く患者達の鼾に耳を澄ましながら、そろそろかな・・・っと、マグカップの底で冷たくなったコーヒーをクイッと飲み干した。
 空になったマグカップを机の上に置いた僕は、先程あるサイトで見つけた画像をもう一度デスクトップに開いて見た。
 それは、SMのサイトから取り込んだ画像で、若いキャバクラ嬢が革ベルトで拘束されては巨大なディルドをアソコに押し込まれワンワンと泣いているという実に卑猥で残酷な画像だった。
 僕はその画像を見ながら、ズボンの上から股間を揉んだ。

(今から、あのクソ生意気な茶髪患者を・・・・)

 そう思うと、股間よりも胸の方が熱く燃え滾る。
 僕は、前園さんのロッカーからそれらの道具を借り、それらをスポーツバッグの中に押し込む。
 そして、前園さんの手引きで特別に手に入れておいた「アレ」をこっそりと白衣のポケットの中に忍ばせると、僕はゆっくりと管理室を出たのだった。

 特Bの廊下は患者達の鼾で満ち溢れ、そこを進む僕のスニーカーの靴底だけがキュッキュッキュッと怪しく響く。
 四号室の前で足を止めた僕は、アクリル板からソッと中を覗き込んだ。
 新しく生えて来た根元の黒髪とギシギシに痛んだ毛先の茶髪を振り乱しながら、倒れるかのようにベッドに転がる茶髪患者。
「おい・・・・・」
 僕は小窓を開けると、グーグーと鼾をかいでいる茶髪患者に声を掛けた。
 しかし、通常の倍の睡眠剤を投与された茶髪患者は、僕のそんな言葉にはピクリとも反応せず、まるで溺死体のようにグッタリと横たえていたのだった。

 静かに扉を開くと、そのまま足を忍ばせて部屋の中に侵入した。
 確かに相手はか弱い女だが、しかしこいつが目を覚まして暴れ出すのを想像すると、僕は怖くて堪らなかった。たとえ、強力な睡眠剤を通常の二倍の量を服用させたとしても安心はできない。
 特にこの患者は薬物依存症だ。過去にかなりの量の覚醒剤を注入していたことを考えたら、こんな睡眠剤は気休めにしかならないのだ。
 僕は細心の注意を払いながら、彼女の細い腕をゆっくりと掴んだ。そして、その細い腕に黒皮の拘束ベルトを素早く装着したのだった。

 彼女には、拘束スティックという、前園さん御自慢の拘束具を装着することにした。
 これは、60センチほどの棒が付いている拘束具で、その棒に両手両足が固定されるものだ。
 赤ちゃんがオシメを取り替えられる時のような、そんな股を広げた姿勢で両足を棒に固定された彼女は、両手もその棒に固定された。そして、胴体には革ベルトが巻き付けられピクリとも動けない状態でベッドに固定された。
 最後に、声が出せないように猿ぐつわを嵌めようと、彼女のその美しい唇にソッと触れた僕は、よくよく考えたらこんな物は必要ないな、と、フッと笑ってしまった。そう、この地下の特Bは、患者がどれだけ泣こうが叫ぼうが、絶対に声は外に洩れないようになっているからだ。

 僕はそう微笑みながら、オシメを取り替えられるような姿勢で股を開く彼女を見下ろした。
 院内着は脱がされ、つい先日まで一般社会で履いていた派手なパンティー1枚の姿の生意気な女は、びっくりするような形の良いオッパイをプルプルさせながらグーグーと鼾をかいている。
 僕はそんな彼女のくびれたウェストラインを静かに撫でながら、さてさてどうやって料理してやろうか・・・と細く微笑む。

 すると突然、彼女の鼾がピタっと止まった。
 慌てた僕は、サッとベッドから離れた。
 ツンと尖った鼻をヒクヒクっと動かした彼女は、唾をゴクリと飲み込みその形の良い唇をペチャっとさせると、再び地響きのような鼾をかきはじめた。
 僕はホッと肩を撫で下ろし、びっくりさせるなよ・・・と、一歩ベッドに近付いた瞬間、彼女の目がいきなりガバッ!と開いた。
「うわっ!」
 僕は仰け反りながら飛び退いた。

「おい・・・これはいったいどういう事だよ・・・・」

 ひっくり返ったカエルのような体勢をした彼女は、擦れた声でそう唸りながら強烈に尖った目で僕をジロッと見た。
 ゴクッと唾を飲みながら後ずさる僕は、恐怖と興奮に包まれながら少しだけ小便をちびったのだった。


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「なにやってんだよ!早くコレを!・・・くそっ!取れよバカ野郎!」

 茶髪患者は、股を開いたオシメ状態でダルマのようにグラグラと身体を揺らした。しかしそのか細い身体はしっかりとベッドに固定されている為、どれだけ暴れようとビクともしない。
 それどころか、あまりにも暴れ過ぎたせいか、腰がズレてしまってはまるでマングリ返しをするかのような更に卑猥な体勢になってしまっていた。

 僕は、この意識が戻ってしまったクレイジーな患者とどう接していいかわからなかった。
 この茶髪患者は、隣のナメクジ女のようなウツの廃人状態ではなくハイの凶暴状態だ。
 そもそもシャブ中というのは、五感が敏感で神経質で色彩感覚に溢れ、むしろ、一般の人よりも口は達者だし頭の回転も速く、そして何よりも勘が鋭い。まさしく野生的な勘と凶暴性を備えているのが、ハイのシャブ中なのだ。

 僕はそんな野性的なパワーを持つ患者に戸惑いながらも、ゆっくりと茶髪患者のベッドの横に立った。
 糞味噌に叫び散らしていた茶髪患者は、ベッドの横にスっと立つ僕をジロッと睨むと、急にその叫び声を止め、そして「早くコレを取れ」っとハスキーな声で呟く。
「ダメです」
 僕は恐怖で震える拳を握りながらキッパリとそう言った。
「どうしてだ」
 茶髪患者は眉間にクッキリとシワを浮かび上がらせながら低い声でそう聞いた。
「懲罰ですから」
 僕がそう答えると、茶髪患者は「懲罰?」と首を斜めに傾けた。
「そうです。あなたは先程、僕に暴言を吐きそして唾を吐きかけました。ですからこれはそのお仕置きです」
 僕が穏やかな声でそう答えると、茶髪患者はいきなりクワッ!と目を大きく開き、そして僕の顔に向かって「ビュッ!」と唾を吐きかけた。

 おまえはエクソシストか!

 僕は心でそう叫びながら仰け反ると、頬に飛び散る茶髪患者の泡状の唾を慌てて袖で拭い取り、そして足下のスポーツバッグの中からスタンガンを取り出した。
「なにすんだよテメー!」
 僕が手にするスタンガンを見た茶髪患者の目には、明らかに恐怖の震えが宿っていた。
 僕はスタンガンを彼女の目の前に突き付け、カチッとボタンを押す。

「ババババババババババッ!」

 神経系を刺激される音と共に110万ボルトの電流が青い光を放った。
 その瞬間、あれだけ強気だった茶髪患者の目は、一瞬にして敗北の目へと変化したのであった。


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 そのウェストは、緩やかなカーブを描くようにして骨盤へとくびれていた。
 贅肉はなく、かといってガリガリでもない。若くピチピチとした体にはそれなりの脂肪と筋肉が均等に配分され、今風なスタイルを作り上げていた。
 僕は、そんな彼女の弾力性のある太ももに頬擦りしながらも、彼女の細いうなじにはスタンガンの先をしっかりと押し付けていた。

 前園さんが言うには、この茶髪患者は、2年前までは真面目なOLだったらしい。
 真面目な女だったからこそ、いとも簡単にホストクラブの男に騙され、多額の借金を背負わされては夜の街で働くようになったようだ。
 OLを辞め、六本木のキャバクラで働きながら借金を返す毎日。そのうち、店に頻繁にやって来ていたヤクザ者と関係を持ち始め、その男からシャブを教え込まれては後は奈落の底へと真っ逆さま。そもそもホストクラブの男など相手にさえしなければ、今頃は温かいベッドで眠っている頃だろうに・・・・

 僕はそう思いながら彼女の太ももに舌を這わせ、ツツツーッと膝まで舐める。一瞬にして彼女のツルツルだった太ももに大量の鳥肌がプツプツと浮かび上がったのだった。

 僕はそんな彼女のオッパイを手の平に包みながらフルフルフルっと振ってみた。
 お椀型のオッパイの先には小豆色の乳首がピンっと立ち、それが水風船のようにプルプルと震える乳肉の先で可愛く小刻みに揺れていた。

「こんな事してただで済むと思うなよ・・・・」

 スタンガンを首に押しあてられたままの茶髪患者は、揺れるオッパイをジッと睨みながら小さく呟く。
「どういう意味ですか?」
 僕は彼女の乳首を人差し指の爪でカリカリと掻きながら静かに聞いた。
「次の回診で院長に訴えてやる・・・」
 茶髪患者は不敵な輝きを目に浮かべながら、ゆっくりと僕を見た。
 僕は一瞬焦ったが、しかし僕には前園さんに教えて貰ったセリフがある。
 僕は一呼吸置いた後、ゆっくりとそのセリフを口にした。

「果たして、特別室に保護されている精神異常なあなたと看護士の資格を持つ僕と、院長はどちらを信用するでしょうか?・・・」

 その瞬間、茶髪患者の目がギラリと光り「ウギャャャャャャャャャャャ!」と叫びながら僕に牙を剥いた。ガタガタと激しく首を振る彼女のアゴがスタンガンに当たり、スタンガンは僕の手からスルリと落ちては彼女の枕元に転がった。
 僕は焦った。たとえ頑丈に拘束していようと、彼女のその凄まじい凶暴なパワーに拘束具が耐えられないのではないかと怖くなったのだ。
 怯える僕は、ブルブルと震える手で彼女の枕元のスタンガンを取ろうとした。するとその瞬間、彼女の顔がグワっ!と横を向き、スタンガンを取ろうとしていた僕の手に噛み付こうとした。

「うわっ!」

 慌てて手を引いたものの、もしまともに噛みつかれていたら僕の指は確実に噛み千切られていただろう。
 とたんに僕の頭にカッ!と血が上った。

 僕はスポーツバッグの中から三段警棒を取り出し、それを彼女の目の前でカシャッ!と伸ばした。
 しかし、それを見せつけても、もはや気が狂った彼女の目は怯えることはなかった。
 僕はそのまま三段警棒を頭に叩き付けてやろうかと思ったが、しかし、それは前園さんから禁止されていた。患者に外傷を付けると回診時に虐待が発覚する恐れがあるからだ。だから前園さんは、患者を懲らしめる時には外傷の残らないスタンガンか若しくは催涙ガスを使えと僕に教えてくれたのだ。
 ふいに、そんな前園さんの言葉を思い出した僕は、急いでスポーツバッグの中から催涙ガスを取り出したのだった。

 それはピストル型をした催涙ガスだった。
 ブルブルと震える手でソレを握り、叫び狂う彼女の顔に向けて引き金を引いた。
「カッ!」
 しかし引き金はロックがされていてピクリとも動かない。
 慌てた僕は、安全装置を解除しようとガス銃をひっくり返しては調べるが、しかしそんな物を初めて手にする僕には安全装置がどこにあるのかなどわかるわけがなく、かといって今さら説明書を読むわけにもいかず、諦めた僕は床のスポーツバッグにソレを投げ捨てたのだった。

 そんな僕を見て、勝ち誇ったような彼女の凶暴性は更にヒートアップした。
 ダルマのように体を丸めながらも体を大きく上下に揺らし、奇声をあげながら首を左右に振りまくる。
 それはまるで、捕獲された野生のマントヒヒが暴れ狂うかのようなそんな迫力だ。
 こんな女をどうやって犯せばいいんだ。

 僕はそんな彼女を呆然と見つめながら戦意を喪失していたが、しかし、それでも彼女の細く長い脚やプルプルと震える胸と尻、そしてなによりも派手な赤いパンティーにクッキリと食い込んでいるワレメの線などを見せつけられていると、どうしても彼女をこの場で犯したいという欲望は消えなかった。
 どうにかしてこの女を大人しくさせる方法はないものかと考えていた僕の頭に、ふと前園さんがよく使う「アメとムチ」という言葉が浮かんで来た。

(そうだ・・・・アレがあったんだ・・・・)

 僕は慌てて白衣のポケットの中に手を入れた。
 そして、ポケットの中からソレを取り出すと、怒り狂う彼女の目の前にソレを突き付けた。
 ソレを目の前に突き付けられた彼女は、奇怪な言葉を叫びながらも、しかしそのギラギラと輝く目だけはソレに釘付けになった。

「どうだ・・・欲しいだろ、コレ・・・・」

 僕は震える手を差し出しながら彼女にそう呟いた。
 彼女は奇声をピタリと止めると、その暴れる体をゆっくりと止めた。
 そして僕の目をソッと見つめると、ハスキーな声で「本物か?」とその美しい唇を震わせたのだった。


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 ソレは、前園さんが特Aから仕入れて来てくれた覚醒剤だった。

 今から数時間前、「パチンコ負けたから、今夜はキャバクラを諦めて、大人しくサウナに行って寝ますわ」と苦笑いしながら前園さんは特Bにやって来た。
 そんな前園さんに、今夜は茶髪患者をヤろうと思っています、と僕が告げると、前園さんは「アレはイイ女ですけど、なかなか厄介ですよ・・・」と困難な表情で頭をボリボリと掻いた。
 不安になった僕が「どうやったらいいのか教えて下さい」と前園さんに聞くと、前園さんは「うんうん」と意味ありげに頷きながら、「ちょっと待ってて下さい」といきなり特Aの病棟へと駆け出していった。

 そんな前園さんが特Aから持って来たのが覚醒剤だった。

 担当医や看護士が帰った後の夜の特Aは、無資格の看護士達が支配していた。
 ボスと呼ばれる中村が病室から解放されると、中村の手下である無資格の看護士達が持ち込んだ酒や煙草が時価の10倍の値段で患者達に売られ、マージャン牌の音と怒声を背景にした病棟はたちまち無法地帯と化した。
 そんな中、当然の如く覚醒剤も売られていた。ボスの中村は、この町を縄張りに持つ密売組織のボスで、そんな中村にとって覚醒剤を仕入れることなど容易いことなのだ。
 アルコール依存症の患者に酒を売り付け、薬物依存症の患者に覚醒剤を売り付ける。ここにはそれを欲しがる客は腐る程にいた。そう、警察の手さえ届かないこの場所は、最高のマーケットだったのだ。
 そんな商品は全て借用書で取引されていた。患者達はソレが欲しいばかりに借用書を書きまくった。その借用書は中村の組織へと流れ、そして、とんでもなく法外な利息と共に家族の元へと届けられた。
 当然、家族達にそんな金を支払う義務はないが、しかし、精神病者を家族に持つという後ろめたさからか、そんな家族達は事を荒ら立てないようにしようと素直に金を支払っていたのだった。

 そんな無法地帯の特Aから覚醒剤を仕入れて来た前園さんは、「これ、私からのプレゼント」と言いながら覚醒剤をただで僕にくれた。
 覚醒剤など、僕は今までに一度も使ったことはない。が、しかし僕も看護士の端くれであり、注射ならお手の物だ。だからやり方はわかる。
 ただ、どうやってコレを茶髪の患者に使えばいいのかがわからなかった。

 そんな僕に前園さんはアドバイスしてくれた。

「四号の患者は重度のシャブ中です。しかもヤツはまだここには来たばかりですから、今が一番ソレを欲しくて堪らない時でしょう。だからソレをヤツにチラつかせれば、ヤツはなんでも市原さんの言うことを聞くでしょう」

 前園さんはそう言いながらタバコを吹かし、そしてすかさず「但し」と付け加えた。

「これは特Bではかなり危険な冒険です。もし患者が回診中にそれを院長に暴露すれば、たちまち尿検査でお陀仏ですからね。特Aの患者ならそれは自分で自分の首を絞めるだけですからチンコロなどは絶対に有り得ませんが、しかし、ここは女ですからね・・・女は信用できませんから」

 前園さんはふふふふふっと笑いながら話しを続けた。

「ですから、これは最後の手段として使って下さい。まぁ、言うなれば保険みたいなもんですね。だから出来るだけコレは使わないで下さい。もし、患者が暴れたり脱走しそうな緊急の場合に限り、最後の手段として使うようにして下さい・・・・」

 前園さんはそう言って、僕に覚醒剤が入った小さな袋と使い捨ての注射器をプレゼントしてくれたのだった。

 そんな最後の手段を、今僕は彼女の前で作っていた。
 スポーツバッグの中に入れておいたミネラルウォーターで覚醒剤を溶かし、液体となったソレを使い捨ての注射器の中に吸い込む。そんな僕の作業を、ベッドの上から何度も何度も唾を飲みながら見つめていた茶髪患者は、もはや完全に僕の支配下にいるようだった。

「・・・コレ、欲しいでしょ?」

 僕はそう言いながら、注射針の先から丸く輝く水玉を作って見せた。

「・・・お願い・・・なんでも言う事聞くから・・・・お願い・・・・」

 彼女は恍惚とした表情を浮かべながら、注射針に浮き出た水玉を見てそう呟いた。
 僕は右手に注射器を持ちながら、左手でズボンのベルトを外した。そして勃起しているペニスを突き出すと、恐る恐るベッドの彼女に近付いた。

 こんな彼女にペニスを舐めさせるということがどれだけ危険なことか十分わかっていた。凶暴な彼女ならこんな小さなペニスを噛み千切ることなど、お子様がポークビッツを食べるくらいに簡単なことなのだ。
 しかし僕はどうしても我慢が出来なかった。
 そう、恥垢だらけのこの僕のペニスを、どうしても彼女のその美しい唇で包み込んで欲しかったのだ。
 一か八かの勝負だった。僕は腋の下にビッシリと汗をかきながら、ゆっくりと彼女の枕元に立つと、ベッドに転がっているスタンガンを素早く取り戻した。

「いいですか・・・僕の指示に従って下さい・・・・僕の指示に従ってさえくれたら、このクスリをあなたに差しあげます・・・しかし、もし僕に逆らうようなことをしたら、その時はクスリではなく110万ボルトの電流を差し上げますからね・・・・」

 僕はそう呟きながら、もう一度スタンガンを彼女の目の前で「ビチチチチチチッ!」とスパークさせた。
 しかし彼女はスタンガンの電流など目もくれなかった。そう、彼女の意識はもはや注射器にしかなく、彼女の目にはそれしか映っていないのだ。

 僕はそんな彼女に、恐る恐るペニスを近付けた。
 彼女の真っ白な頬に、僕の真っ赤な亀頭がムニュっと押しあてられると、彼女はそこで初めて僕のペニスに気がついた。

「・・・・・これ、舐めればいいの?」

 彼女はそう言いながら大きな瞳を僕に向けた。彼女のその瞳には、いつしか取り憑いていたマントヒヒは消え失せ、その澄んだ瞳はまるでOL時代に戻ったかのように穏やかな光を宿していた。
 僕は無言のまま、彼女の唇にペニスを突き立てた。僕の紀州梅のような亀頭は、彼女の唇を通り越し、彼女のツンと尖った鼻先に押しあてられている。そんな彼女の鼻先を見て、僕はしみじみと(臭いだろうなぁ)と嬉しくなり、いよいよ本格的なサディズムに馴れた気がした。
 しかし彼女は、そんな「よっちゃんイカ」のような悪臭漂う僕のペニスに、嫌な顔をひとつ見せることなくゆっくりとその美しい唇を開いた。そしてペニスをパクッと銜えようとした瞬間にふと動きを止め、もう一度僕を見つめた。
「コレを舐めたら、本当にソレを打ってくれるんだろうな・・・」
 彼女は、まるで資生堂のシャンプーのCMのようにサラリとそう呟いた。
「もちろんです。ただし・・・僕を気持ち良くさせられなければダメです・・・・」
 僕がそう告げるなり、彼女は再び美しい唇を静かに開き、僕のそのよっちゃんイカをヌルリと口の中へ滑らせたのだった。

(つづく)

《目次に戻る》 《第7話へ続く》



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