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えんとつ・序章

2012/05/30 Wed 23:52

タイトル序章



―序章―

『大黒乃湯埋蔵金伝説』
 江戸時代から続く湯屋、大黒乃湯。
 大黒乃湯の八代目を預かる小森利蔵は、昭和十一年、二・二六事件が発生したその月、軍の不穏な動きを案じ、土蔵に隠されていた先祖代々の財宝(慶長小判三百枚)をどこかに埋めた。
 用心深い小森利蔵は、その財宝を埋めた場所を誰にも教えず、唯一、家督を継ぐ長男の利彦にだけ教えた。
 但し、それはあくまでも謎めいた暗号文だけであり、正確な場所は教えていない。なぜなら、当時の利彦はまだ七才であり、年端もいかぬ幼い子に場所を教えれば、どこかでポロリと喋ってしまう恐れがあると考えたからだった。
 小森利蔵は、利彦が成人になったら財宝を埋蔵した正確な場所を教えるつもりでいた。が、しかし、利彦が高等学校へ進んだその年、思いもよらぬ不慮の事故で小森利蔵は呆気なく死んでしまったのだった。
 小森利蔵の突然の死により大黒乃湯の財宝は謎となった。唯一残された手掛かりは利彦に伝えた奇妙な暗号文だけだったが、しかしその暗号は未だに解読不能だった。
 そんな大黒乃湯の埋蔵金の話しは、今でもこの下町界隈で、夢伝説として語り継がれているのであった。

(つづく)

《←目次に戻る》《1話へ続く→》



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誠に図々しいお願いかと思いますが、もし、「えんとつ」が面白いと思われましたら、何卒、応援の一票をお願いします(作者・愚人)


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